SATO
社会人になって仕事をしたり、まして子育てをしたりすると、なかなか自分の時間が作れません。
効果的な時間の作り方について、実体験を交えて解説します。
もくじ
時間の作り方を考える2つのポイント
1日の制限時間は24時間。この時間は増えることも減ることもありません。
ゆえに「時間をどう作るか?」ということは「24時間という限られた時間を、どう効率よく使うか?」ということと同義です。
効率よく時間を使うためには、”どの時間”を”どうやって効率化するのか?”という2つの視点で考え行くのがおススメです。
注目すべきはルーチンで使っている時間
時間の使い方には、①スポットでの時間消費と②ルーチンでの時間消費があります。
- スポットでの時間消費とは「突発的・単発的」に使われてる時間のことです。
- ルーチンでの時間消費とは「規則的・定期的」に使われてる時間のことです。
時間をうまく作るためには、上記2つのうち、ルーチンでの時間消費に焦点を当てることが大切です。
単発的に消費されている時間を効率化・削減するよりも、毎日・毎週のように消費している時間をちょっとでも効率化・減らす方が、その積み重ねによってトータルで時間をおおきな作ることが出来るからです。
例えば、1日30分でも効率化が出来れば、1週間では約2時間・1カ月では15時間・1年では1週間もの時間を作り出したことになります。
まとまった時間を作りたいのであれば、自分が毎日・毎週のように繰り返し使っている時間について注目し、効率化・削減が出来ないか考えてみましょう。
時間の作り方は”ECRS”の視点で考える
ECRSとはビジネス上で使われるフレームワークで、製造業などの企業において業務の効率化アイデアを考える際に使います。
ECRSとは4つの英単語の頭文字をとって付けられたネーミングです。
- Eliminate=排除できないか?無くすことができないか?
- Combine=一緒にできないか?まとめてやれないか?
- Rearrange=順番を変えることで効率化できないか?
- Simplify=簡素化できないか?
このフレームワークによる考え方は私生活にも応用でき、”時間の作り方”のアイデアを考えるのに効果的です。ちなみに、E→C→R→Sという順番は、効率化の効果が高い順番でもあります。よって取り入れる際には、なるべく効果の高い順(Eliminate)から試してみることがポイントです。
効果があった時間の作り方
ECRSのフレームワークに沿うと、例えば以下のような時間の作り方アイデアが浮かんできます。
- Eliminate「排除できないか」…テレビの時間、ネットサーフィン、飲み会への参加、家事代行を頼む、便利家電の購入
- Combine「一緒にできないか」…ながら作業をする、移動時間の活用
- Rearrange「順番を変えることはできないか」…夜型から朝方への切り替える、買い物は週末にまとめておこなう
- Simplify「簡素化できないか」…自炊せずに惣菜を有効活用、メイク時間を減らす、ネットショップの利用
これらの中でも、私が実際に試して特に効果が大きいと感じる”時間の作り方”をまとめました。
作り方① 職場の近くに引っ越す
通勤・移動時間の排除(Eliminate)です。
仮に片道30分の通勤でも、行きと帰りで合計1時間。
日本人の平均的な年間休日は120日ですので、仮に1日1時間の通勤を1年続けると
(365日-120日)×1時間=245時間
もの時間を通勤に使っていることになります。この時間を勉強時間に充てれれば、それなりの国家資格にも合格できてしまうような時間量です。
「職場に近いと、何かあった時に呼ばれやすくなるのでは?」と心配したこともありましたが、最近では労働時間に対する世間の目が厳しくなっていることもあり、休みの日に「今すぐ会社に来い」なんてことはほとんどありません。
※そんなことがある会社なら、転職することを真っ先におすすめします。
また、仕事とプライベートの気持ちの切り替えについても、一駅ぐらいの距離を離してしまえば、気になることはありません。
朝・夜で30分ずつの通勤時間を削減できれば、1日1時間も自由に使える時間が増えます。
勉強に充てるのも良し、睡眠に充てるのも良し…、できることの幅が確実に広がります。
作り方② 生活便利家電を購入する
家事時間の排除(Eliminate)です。
お掃除ロボット、乾燥機付き洗濯機、食洗器…このあたりは家事の時短をするための王道です。
ボタンひとつで家事を代わりにやってくれますので、家事の時間をそのまま排除(Eliminate)することが出来ます。
お掃除ロボットは1~2万円台で購入できるものも増えてきています。
作り方③ テレビをとりあえず付けるのを止める
テレビをつけっぱなしにすると、だらだらとテレビを見る時間が多くなってしまいます。
仕事から帰ってきて、ご飯を食べて、ちょっと目に入ったテレビを見ていたら、もう22時。そんなことも少なくありません。
見たいテレビ番組がある時だけテレビをつけるようにし、とりあえず付けるのを止めてみるのがおススメです。
作り方④ 身だしなみになるべく時間を掛けない
服装や身だしなみを整えるのになるべく時間を掛けないような工夫もおススメです。
私はなるべく短髪にするようにしていますが、それはドライヤーの時間が短時間で済むのと、整髪料で髪を整えるのがものすごい楽だからです。
これを工夫するだけでも、プラス5~10分は長く寝ていられます(笑)
また毎日の服装についても、「今日は何を着ようか?」という悩む時間を減らすため、ある程度決まった服しか着ないようにしています。
夏はTシャツ(もしくはポロシャツ)にデニム。秋冬はそれにシャツ・ジャケットを合わせて終了です。
無駄な服を買う必要が無くお金も浮きますし、毎朝悩む時間も無くなります。
内向型なあとがき
“自分の時間”を確保することは、内向型人間が心豊かに生きるため、欠かせない要素です。
外向的な人と違って、内向型な人は自分と向き合うことによってエネルギーを充電するからです。私もそうですが、内向型人間は自分の時間が無くなりすぎると、一気に生気を失います。
だから、飲み会だって毎回は行きたくないし、昼ご飯もなるべく一人で食べたいし、休みの日ぐらい自分の時間を作りたいのです。
内向型人間こそ、自分の時間を作るために投資は惜しむべきではないし、自分の時間を作ることを後回しにしてはいけないと思っています。