SATO
もくじ
ざわつく心の原因は外部刺激?
「何をしている訳でもないけれど、心がざわついてどうにも気が休まらない。落ち着かない。」
内向型な性格の持ち主なら、そんな悩みを抱えた経験が一度はあるはずです。
内向型人間は脳のつくりが敏感・高反応であるが故に、外部からの刺激に過剰に反応しやすく、疲れやすいといわれてます。ちなみに、ここでいう”疲れ”とは身体的なそれだけではなく、精神的なものも含めてです。
とくに自分で何をしているわけではなくても、ただただ慌ただしい場面や社交的な場面に身を置いているだけで、心がざわつくような感覚を覚えることがあります。
一連の革新的な長期的研究を重ねて、ケーガンは子供たちを乳児期から思春期まで追跡調査し、彼らの生理機能や性格の変化を記録した。
「高反応」は内向的な性格と、「低反応」は外向的な性格と一致する傾向がみられた。
ケーガンは高反応が内向性の生物学的基盤のひとつであることを示す根拠を入念に記録している___。つまり、刺激に対してより強い苛立ちを感じるわけだ。
『内向型人間のすごい力』(スーザン・ケイン 著)より一部引用
心がざわつく原因となる外部刺激たち
内向型人間が”刺激”と感じる外的要因はたくさんあります。普段なら気に留めないような小さなものでも、それが積み重なることによって、ざわつく心の原因になっている場合もあるはずです。
光・目に入るもの
私たちの目に入るものすべてが”情報”という名の刺激です。テレビ・スマホ・新聞はもちろん、目を開けているだけでも、さまざまな情報が脳に送られ、私たちは知らず知らずのうちに頭や心を反応させています。
音
耳に入ってくるあらゆる”音”も刺激です。例えば、他人のちょっとした話し声や会話、大きな声や早口な声、感情的な声。職場内の電話の鳴る音や作業音、機械音。騒々しい音・不快な音は心をざわつかせる原因になります。
香り・匂い
嗅覚を通して感じる”香り”や”匂い”も刺激です。例えば、口臭や体臭、衣服から生じる匂い、喫煙に伴う匂いなど、周りの匂いによって心が反応し不快感を覚えることもあります。
湿度・気温
肌を通して感じる湿度や気温も刺激のひとつです。
ざわつく原因を徹底的に排除する
ざわつく心を落ち着かせたい時、私は外部からの刺激を意識的に排除したり、入れ替えることで心を落ち着かせています。心を落ち着かせるために、これまで役立ったアイテムや習慣を紹介します。
光と視覚の排除
目から入ってくる情報を排除するだけでも、脳の処理負担が軽減され、一定の休息効果があるといわれています。ざわつく心を落ち着かせたい時には、目をつむって、視覚を通した刺激を排除するのもひとつの方法です。
例えば私は、心がモヤモヤ・ざわついて、なかなか寝付けない夜が頻繁にあります。また、ちょっとした光でも敏感に目が覚めてしまう方なので、遮光カーテンやアイマスクを使って、意識的に視覚刺激を排除するようにしています。
遮光カーテン
アイマスク
音の排除
耳から入ってくる音声情報もざわつく心の原因となることが多いです。
集中して作業したい時や、ちょっと休息したい時には、人ごみを避けれる静かな場所に行きます。環境的に難しい場合には、耳栓やノイズキャンセリングイヤホンを使って意識的に静かな環境を作ったりしています。
耳栓
ノイズキャンセリングイヤホン