“睡眠の質が悪い”のは内向型ならでは?

内向型は睡眠の質が悪い

SATO

たまには「よく寝た~」と言ってみたい。どうもSATOです。

不眠症経験から考える、内向型の”睡眠の質が悪い”原因

不眠症に悩んで早10年

こんな記事を書いている僕自身も、過去に不眠症で体を壊した経験のあるひとりです。今では日常生活が送れる程度に症状も回復していますが、それでも睡眠への悩みが無くなったわけではありません。

ちなみに僕の場合、プライベートや睡眠時間を犠牲にしてまで仕事をしたり、仕事場での人間関係に悩んだ結果、不眠症になりました。今となって根本的な原因を突き詰めてみると、内向型ならでは「他人になかなか頼れない」「考えすぎてしまう」「不安になりやすい」などの性格が、影響していたように思います。

そんな経験もあり、内向型な人なら、少なからず”睡眠の質が悪い”という悩みを抱えている人も多いのではないかと感じていました。

内向型が”質の悪い睡眠”になりがちな仮説ロジック

つまりこういうことです。

内向型の脳は、外向型のそれよりも活動的で外界からの刺激に対して敏感に反応する

→日常的にさまざまな刺激に晒され、繊細ゆえに悩みや不安が蓄積してしまう。

→ほかの人よりストレスが溜まり、エネルギーを余計に消費する

→しかし、意識的に脳の活動をOFFにしたり、自律神経の興奮を鎮めリラックスすることはなかなか難しい

→眠ろうしても不安や緊張で脳が覚醒し、なかなか眠れない

→眠れたとしても、すぐに目が覚めてしまう

→なかなか眠れない(睡眠の質が悪い)

→睡眠不足でさらにストレスや悩みが増える

→(以降繰り返し)

内向型の睡眠に関する研究・論文

性格の違いが睡眠の質にどのように影響するのか___。
関連する調査・論文をまとめてみました。

SATO

“睡眠の質が悪い”という悩みは、内向型にありがちな悩みのようです。

外向性が強いほど睡眠の質がよく、神経症傾向が強いほど睡眠の質が悪い?

2018年7月___。

世界2万2000人を対象にした”性格と睡眠の質”に関する研究論文が発表されています。

この調査は、個人の性格を構成しているといわれる5つの因子(開放性、勤勉性、協調性、外向性、神経症傾向)に着目し、それぞれの因子と睡眠の質がどのような関係性にあるのかを調査したものです。

この論文には、性格特性と睡眠の質に関するオモシロい関連性が報告されています。

  • 「外向性の高さ」は睡眠の質の”向上”と高い相関性がみられた。
  • 「神経症傾向の高さ」は睡眠の質の”悪さ”と最も強い相関性がみられた。

ここでいう「神経症傾向」というは、「感受性の高さ」「情緒の不安定さ」「ストレスの感じやすさ」のことです。つまり「神経症傾向が高い人」とは、外部刺激に敏感に反応しやすく、不安や緊張のようなストレス性の感情を抱きやすい人のことを指します。この特性は、まさに内向型ならではのものです。

同時に本論文では、下記のような考察もされています。

  • 神経症傾向の高い人はストレス要因に対する感受性が高まり、これにより睡眠障害を増幅および永続化する可能性があります。

つまりこの研究結果では「統計的に、内向型は外向型に比べ睡眠の質が悪い(傾向にある)」という事と同時に、「その要因の一端が”感受性の高さ”という性格特性にある」ということも示唆しているわけです。

悪夢を見ることがおおい?

アメリカの大手マットレスブランドが、性格の違いによる睡眠の質への影響について、独自調査したレポートがあります。この調査は1,000人の参加者を対象に、”性格特性診断”と”睡眠の質や夢に関する質問”に答えてもらい、その傾向を分析したものです。

この調査結果によると、外向型よりも内向型な人の方が、睡眠中の途中覚醒や日中の眠気など、睡眠の質に関する悩みを抱えている割合が多いことが分かっています。

  • 内向型の睡眠への満足度は、外向型のそれよりも6.5%低く、睡眠中に起きてしまう頻度も多い。
  • 内向型は外向型な人よりも、悪い夢を見る可能性が8.3%高く、逆に健やかな夢を見る可能性は10.9%低い。
  • 内向型は外向型な人よりも、起きていたい時に睡魔を感じやすく、寝てしまうことが7.7%が多い。

長眠型(ロングスリーパー)がおおい?

必要な睡眠時間には個人差があり、3~4時間の睡眠で十分な人もいれば、逆に8時間以上眠らないと寝不足感や倦怠感を覚える人もいます。この個人差に着目し、”個々が必要とする睡眠時間”と”性格特性”との関係性を調査した研究論文があります。

この実験では、24時間あたりの睡眠時間が9時間以上の人と6時間未満の人それぞれに、心理テストやインタビューを実施し心理的特性を調査しました。

その結果、短時間睡眠者の性格特性には”外向性”が強く現れたのに対し、長時間睡眠者は内向性が強く現れた(外向性が低い)という傾向があったと報告されています。エネルギーを消費しやすい内向型であるからこそ、回復のための睡眠時間も必然的に長くなるという訳です。

まとめ

SATO

  • “睡眠の質が悪い”という悩みは、内向型にありがちな悩みである
  • 睡眠の質への影響は、内向型特有の脳のつくりや性格に起因している
  • 内向型はエネルギー回復のために長時間の睡眠が必要となる(傾向がある)

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