会社の雰囲気に合わないから1年で会社を辞めた話

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SATO

会社の雰囲気に合わないから、すぐに退職しました。
どうも内向型サラリーマンのSATOです。

「会社の社風・雰囲気と合わない…」
「同僚となじめない…」

そんな悩みを持つ人に、同じような経験をもつSATOから実体験をお話します。

会社の雰囲気は勤める人や社長の性格に大きく左右される

SATOは中小企業診断士という資格柄、これまでたくさんの会社を見てきました。会社を数多く見れば見るほど、社風や会社の雰囲気が企業によってこれほどまでに違うのか、という事に驚かされます。そして同時に、社風や会社の雰囲気は、圧倒的に社長の性格や価値観に依存していることにも気づきます。

ちなみに本サイトは「内向型・外向型」という性格分類をメインテーマとしていますが、この性格分類は会社の雰囲気にもぴったり当てはまります。

外向的な雰囲気の会社

外向的な雰囲気の強い会社では、毎週のように仕事帰りの飲み会があったり、休みの日にイベントなどを積極的に企画します。たとえば、バーベキューや運動会などです。いわゆる”体育会系”の社風で、コミュニケーションの前提には元気さやノリの良さが大切になります。たとえば、新人のうちは飲み会で余興をさせられることも少なくありません。仕事上の会話においても、精神的・根性論に近いキーワード(気合い!必勝!等)がよく出てきます。

内向的な雰囲気の会社

内向型の傾向が強い会社では、他人のプライベートと仕事との間には一定の線を引き、大前提として深くまで干渉しないという雰囲気があります。もちろん、社員同士の交流を禁止しているわけではありませんが、あえて関係を無理強いしない、ということです。悪い言い方だと”ビジネスライク”という言葉が似合い、仕事についても個々が責任をもって完結させるという前提の価値観が強いです。また、仕事の管理の仕方・進め方が論理的で、コミュニケーションにおいても外向型とは違って、勢いや精神論に近いキーワードは少ないです。

コミュニケーションの取りやすさを考えると、似た者同士が採用される

とくに中小企業の場合は、会社トップの性格が社風に影響します。社長が外向的なら、外向的なコミュニケーションが前提となるし、内向的なら内向的なコミュニケーションや進め方が前提になるからです。

採用という側面でも、価値観やコミュニケーションの前提が似ている人間との方が仕事を進めやすく、同じような性格・価値観の人間が集まりやすくなります。その結果、その会社に特徴的な社風が形成されます。

雰囲気に合わないから1年で退職したSATOの話

根っからの内向型人間であるSATOが、なにを間違えたか、超外向型社風の会社に入社したことがあります。

それはそれは苦労の連続でした。

たとえば、上司とのコミュニケーション・意思疎通にすごいストレスを感じます。クレーム対応の仕事を任された時に「大事なのは気持ちだから、とにかく謝罪の誠意を精一杯伝えればいい」と指示されて、困り果ててしまったことは今でも忘れません。内向型の私としては、納得できる形で具体的なプロセスをアドバイスしてほしかったのに、いくら質問しても帰ってくる言葉は根性論・精神論な返事でした。

週末になると、毎週のように飲み会が開かれてました。土日も会社イベントにはじまり、個人的な付き合いで遊びに誘われることも少なくありません。仕事後・週末をひとりの時間に充てたい内向型の私にとっては、まさに合わない環境・雰囲気で、ストレスばかりが溜まっていきました。

また、外向的な雰囲気の会社は、対外的な対応も外向的になりやすく、営業でもお客様との食事会や接待の数も相当ありました。そのような場面ではノリが求められますので、余興をさせられたことも数知れず。

はじめのうちは社風になじめるようにと努力しましたが、自分をいくら騙したところで、やっぱり根本的に合わないのです。結局最後は、ストレスで精神的に疲れてしまい、入社して1年半で会社を辞めました。

どう働くかよりだれと働くかが重要なこともある

就職や転職活動においては、仕事内容・給与・福利厚生等の”どう働くか”という視点を重視しがちです。しかし、それと同じくらい重要なのが”だれと働くか”という点です。

私は大きな失敗をして初めて、それに気付かされました。

とくに内向型人間は”ひとりでいるのを好む”、”外部からの刺激によわい”等の敏感な性格の持ち主です。社風や雰囲気に合わない会社に入ってしまうと、”仕事”という依然に、余計なことで消耗しストレスが溜まります。たとえその会社の事業が”やりたい仕事”だったとしても、私のように別の理由でやめざるを得ない状況になってしまいます。

もし「会社の雰囲気が合わない」と感じ、あまりにも疲弊してしまっているのであれば、新しい環境を探すこと(つまり転職)もひとつの選択肢として持っておくべきです。”石の上にも3年”と言われることもありますが、根本的に合わない環境では、芽が出る前に自分がつぶれます。

当時の私も、1年という短期間で退職することに何度も躊躇しましたが、今となっては正解だったと感じています。その会社に無理して居続けていても、おそらく幸せに働くことはもちろん、仕事で良い結果も残せていなかったでしょう。

会社の雰囲気を確認する方法

会社選びでは「どう働くか?」と同じくらい「だれと働くか?」という視点が大切です。

とくに内向型人間は、まわりの環境のちょっとした変化や刺激に敏感です。あらかじめ、検討している会社の社風をよく確認し「入ってみたけど雰囲気が合わない…」「ストレスばかり…」ということにならないようにしたいものです。

中小企業診断士として、たくさんの会社の実態を見てきて、サルをしてきた実践した会社の雰囲気を確認する方法をご紹介します。

企業サイト、特に採用HPをよく確認する

トップメッセージやその生い立ちを見ることで、おおよそ外向的なのか内向的なのかが予想できます。特に採用HPはその会社の性格が顕著に現れます。サイトコンセプトやキーワードの使い方、掲載されている写真イメージをよく確認するのがポイントです。

たとえば、飲み会やイベントの様子が沢山アップされている会社や「努力!成長!熱中!等」の精神的且つ前向きなキーワードが採用サイトに多く掲載されているような会社は、外向型の社風・雰囲気である可能性が高くなります。一方、シンプルで落ち着いた色使いや写真を利用している会社は、内向的の雰囲気である可能性が高いです。

社長のブログやSNSをチェックする

社長のひととなりを確認するにはブログやSNSを確認するのが効果的です。

SNS上での発信回数が多く、且つ、その内容が会社イベントや旅行・パーティー等の社交的な発信であれば、まず間違いなく外向的です。一方で、会社の事業報告や関連ニュースへの考察等、実務的・論理的な発信が多い場合には内向型の傾向が強いかもしれません。

社員に会う・直接雰囲気を聞いてみる

実際にそこで働いている社員の人と話が出来れば、会社の雰囲気がなんとなくつかめます。

一番手っ取り早いのは、飲み会の頻度や社員間でのプライベート交流、社内イベントの頻度等を直接聞いてしまうことです。「会社の雰囲気を知りたいのですが、社員同士での飲み会や会社イベント、プライベートの交流などは頻繁にされているのですか?」とでも聞けば、普通に教えてくれるでしょう。

エージェントを通して聴いてもらう

転職エージェントを利用しているのであれば、担当者に直接聞いてもらうのがイチバンです。素直に「飲み会やイベント等が頻繁にある社風が苦手なので、どのような雰囲気なのか聞いてほしい」と伝えればよいです。

転職エージェントの立場では、紹介した人材が入社してすぐに退社すると、報酬が減額になるのはもちろん、ミスマッチな人を紹介されたということで企業側からダメ評価を受けることになります。そのような状況は転職エージェントとしても極力避けたいことですので、変に気を使ったり、見栄をはらずに素直に要望を伝えましょう。

ちなみに、私が過去に利用したことのある転職エージェントはリクルートエージェントです。
他のエージェント会社よりもコミュニケーションを頻繁に取ってくれて、私の要望をよく理解して企業を紹介をしてくれました。また何よりも紹介数が多かったのも気に入った理由です。結果として、よい企業に巡り合え、今となっても勤め続けています。

合わない会社で縮こまる方がモッタイナイ

会社組織という、狭い環境で生活を続けていると、あたかも会社がこの世の全てであるような錯覚を持ってしまいます。ましてや、その会社の中で評価されなかったり、社風や雰囲気に合わない状況が続くと、自分に自信を無くしてしまいます。

周りを見渡せば、世の中には数えきれないほどの会社があります。「雰囲気に合わない・・・」と自分を押し殺して縮こまっているなら、自分の才能や能力をもっと活かせる環境を探してみてはどうでしょう。悩んで悩んで、、、疲れ果ててからどうせ環境を変えてしまうのであれば、絶対に早い方がいいからです。

思い切って会社を飛び出し、その後自分の性格に合う会社を見つけて、それなりに幸せに働けているSATOの実体験です。

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